-Protocol-
Fluorescence in situ hybridization for nuclear DNA in
paraffin embedded materials
A.前処理
❶キシレンで脱パラフィンし,エタノールに置換した後,風乾する.
❷ 0.2 N 塩酸に反応(室温,20 分)する.
❸蒸留水に浸透(室温,3 分)する.
❹ 2×SSC に浸透(室温,3 分)する.
❺ 0.1 M チオシアン酸ナトリウムで熱処理(80°C,30 ~ 180 分)する.
❻蒸留水に浸透(室温,1 分)する.
❼ 2×SSC に浸透(室温,5 分,2 回)する.
❽ 0.1% ペプシンにて酵素処理(37°C,60 分)する.
(この反応は酵素濃度を0.05% ~ 0.2%,反応時間を10
分~ 180 分の間で最適条件を
検討する.)
❾ 2×SSC に浸透(室温,5 分,2 回)する.
10 10% 緩衝ホルマリンにて後固定(室温,5 分)する.
11 2×SSC に浸透(室温,5 分,2 回)する.
12風乾
13変性液70% ホルムアミド/2×SSC に浸透(73±2°C,5 分)する.
14 70%,85%,100% のエタノールで脱水(室温,各1 分)後,風乾する.
B.ハイブリダイゼーション
❶ハイブリダイゼーション液を加熱(75°C,5 分)し,プローブDNA を単鎖化する.
❷ 45°C のホットプレート上にプレパラートを置き,ハイブリダイゼーション溶液を載せる.
❸カバーガラスをかけ,周囲をペーパーボンドで封をする.
❹遮光した湿潤箱に入れ反応(37°C,12 時間以上)させる.
C.洗浄
❶ペーバーボンドとカバーガラスを剥がす.
(カバーガラスは0.3% NP-40/2 × SSC に室温で5 分浸すと剥がしやすい.)
❷ 0.3% NP-40/2×SSC で洗浄(72±2°C,2 分)する.
❸ 2×SSC で洗浄(室温,5 分)する.
D.対比染色・封入
❶ DAPI(1000 ng/ml)等のDNA 染色蛍光色素と蛍光褪色防止剤が含まれた封入剤で
封入する.
❷透明なマニキュアで周囲を塗り封をする.
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